日々の考察しるし

かたっくるしく、尚且つ無編集のブログが売りです。

舛添氏の問題

最近でもテレビをつけると、彼の政治資金についての問題が取り上げられている。

そもそも彼の政治資金問題はどうやら政治資金規正法では違法ではない、とある識見者が答えている。では、それほど彼の処分に関して騒ぐべきことだろうか。彼のしたこと、すなはちピザ釜作りの本が政治に関係あるかないかという煙を掴むような議論を続けることに労力を費やすべきだろうか。はっきり言ってどうでもいい。

舛添要一という個人を責めることではなく、この問題を取り巻く環境(政治資金規正法の欠陥性、政治資金におけるその支出)を考えなければならない。
なぜならセコいという主観的な価値判断をしても、不毛でしかなく、ましてや在日韓国人だとかどうでもいい。これら二つは後の日本の政治の質を向上させることに関係しないからだ。

そして彼に質疑応答をするのであれば、
「今後どうすればあなたのような私的な目的のために政治資金を利用するひとを減らせるでしょうか。」と聞きたい。彼を辞職させるか否かを決めるのは有権者である国民だけであり、公僕が口出しすることではない。だから質疑応答をする彼らは、この問題の根幹である政治資金規正法を見直すことに尽力するのが適切ではないだろうか。そしてお茶の間でみられる討論会は、政治資金規正法に関する詳しい解説をして、一刻も早く国民に正しい見地を養わせる必要がある。しかしどうだろうか。国民がただいたずらに普段の鬱憤を舛添要一個人にぶつけて済ませるように、メディアはもっていきたがっているようにすら思えるのだ。